
人口のほとんどの人がスマホを持っている現代において、ホームページやSNSはあらゆるビジネスにおいて欠かせないツールと言えます。
しかし、せっかくお金と時間をかけて作ったホームページですが、作成後に放置され、全く更新されていないケースが少なくありません。
あなたはホームページをしっかり運用していますか?
この記事ではホームページを放置することによる具体的なリスクを6つ紹介します。
情報の古さによる信頼性の低下や検索エンジンでの順位低下、さらにはセキュリティリスクまで、多岐にわたるデメリットを詳しく解説しています。
あなたのホームページ運用を見直すキッカケになれたら嬉しいです。
ホームページを放置することによって生じるデメリット

2021年の新年の挨拶から更新されていないけど、このお店ってまだ営業しているのかな?



スマホ対応していないから、スマホで見ると文字が小さくて読みにくいし、すごく使いにくいページだな・・
こんな風に気になるお店について調べて、なんとなくガッカリした経験ありませんか?
これではせっかくホームページを作っても、ほとんど意味がありません。
残念ですが、ホームページは作成しただけでは何も変わりませんし、更新をしないで放置してしまうと多くのデメリットが生じてきます。
では、具体的なデメリットについて詳しく説明していきます。
1. 全然更新していない・・情報の古さによる信頼性の低下


更新がされていないホームページは掲載されている情報が古いので、訪問者からの信頼を失う原因となります。



「冷やし中華始めました!」って、もう卒業式のシーズンですよ。
しかも最後の更新は2年前の夏だって・・・
このお店はちゃんと営業しているのかな??
例として、いくつか紹介しますと
たまたま雰囲気のいい飲食店を発見!
気になったのでホームページを見たところ、新メニューやキャンペーン情報が掲載されていました。
しかし、それらの情報は数年前のままで更新されておらず、最近の新しい情報は何も記載されていません。
古い情報を見て楽しみに来店したお客様がホームページで見たメニューを注文しようとしますが、そのメニューは終了していて注文できませんでした。
なんとなく「う〜〜〜ん。」って感じになっちゃいますよね。
私がお客様の立場だったら、あまり管理されていない印象を受けますし、わざわざもう一度食べに行こうとは思いません。
とある地方都市にあるイベント運営会社の事例です。
もともとホームページの更新頻度が低く、次回開催予定の大きめのイベント情報もホームページに掲載せずに放置していました。
その結果、新規で興味を持ってホームページに訪れたユーザーは最新のイベント情報を得ることができず、イベントもイマイチ盛り上がらずに終了してしまいました。
ホームページで新しい情報を探す人は多くいますので、放置していることで潜在的な参加者を逃してしまうという事例です。
こちらも地方都市にある不動産会社がホームページを放置したことで起こった事例です。
一応ホームページは持っているものの、掲載している物件情報を長期間更新していなかったため、物件が既に売却済みであるにもかかわらずホームページには売り出し中と記載されていました。
ユーザーにとって正確な情報を得られないのはすごく不便ですし、信頼できないお店だという印象を受けてしまいます。
Googleなどの検索エンジンも情報が古く正確では無いこのホームページを低評価とみなし、検索結果での順位が下がりました。
検索結果で上位に表示されないと検索エンジンからの集客は見込めなくなるので、今まで獲得できていた新規顧客からの問い合わせも激減してしまいました。



ホームページを放置しているお店と、しっかり更新しているお店だったら、やっぱり更新しているお店を選ぶかな〜
ちゃんと営業しているんだなっていう安心感があるんだよね。
2. 検索エンジンでの順位低下(SEO効果の減少)


ホームページを作成しても放置してしまうとSEO(検索エンジン最適化)効果が減少し、検索エンジンでの順位が低下してしまうことが多くあります。



検索した時に最低でも1ページ目に掲載されていないと、よほど気になるお店じゃ無い限り見ないよね。



私は上から3番目くらいまでしかチェックしないかな。
検索結果の下の方まではほとんど見ないよ。



そうなると検索結果で3位以内にいないと新規のお客様は来てくれないから、SEO(検索エンジン最適化)って大事だってわかるね。
順位が下がると潜在的なお客様がホームページを見つけにくくなり、ビジネスに大きな影響を与えてしまう可能性が出てきてしまいます。
私自身も検索するときにせいぜい検索結果の3〜5位くらいまでしか見ないことがほとんどです。
検索エンジンでの順位低下に関するリスクについて具体的な事例を交えながらわかりやすく説明します。
新規顧客の減少
検索エンジンでの順位が下がってしまうと新規のお客様があなたのホームページを見つけることが難しくなってしまいます。
ほとんどのユーザーは検索結果の上位に表示されるサイトをクリックして欲しい情報を調べますので、検索結果の順位が下がるとホームページへのアクセス数が大幅に減ってしまいます。
地方にあるおしゃれな雰囲気の美容院がホームページを作成し、開設当初は定期的に更新をしていたので新規のお客様も毎月獲得できていました。
しかし、お客様も増え忙しくなってきてホームページを放置するようになり、だんだんと更新しなくなりました。
すると、全く更新しなくなったホームページには最新の美容トレンドやキャンペーン情報が反映されず、検索エンジンでの評価が下がり、順位も徐々に下がっていって2ページ目以降になってしまいました。
ここまで検索結果が下がってしまうと、新規のお客様はホームページを見つけにくくなってしまいます。



検索結果の順位が下がることによる新規のお客様の減少は、美容室に限らず、オンラインショップや飲食店などほとんどの業種に当てはまります。
ホームページを放置すると、今まで獲得できていた「お問い合わせ」や「商品の購入」などが減ってしまうので注意が必要です。
ブランド認知度の低下





みんながよく使っている検索エンジンのGoogleで検索した時に、1位とか2位にあるホームページってなんだかすごそうな気がしますよね!
立派な会社やお店だって認知されやすいんです。
検索エンジン(GoogleやYahooなど)を利用する多くの人は、上位表示されているホームページを見てこう考えているようです。
- あのお店のホームページが検索結果の上位に表示されているのは、きっと素敵な商品を作っていて立派なお店だからだ。
- 上位に表示されているホームページはみんなから支持されていて、信頼できるに違いない。
この考え方は全く間違っているとは言いませんが、正解ではありません。
上位表示されているホームページは放置せずに頻繁に更新をして、SEO対策もしっかり行なっているはずですので、ホームページをきちんと運営しているという点では信頼できますね。
しかし、多くの人は検索結果で上位表示されているのはすごいお店だからだと思っていますので、そのお店のブランド認知度も高くなります。
なので、検索エンジンの順位が下がってしまうとブランドイメージが悪くなり、お客様からの信頼が崩れていってしまうかもしれません。
地方にある製造業の中小企業A社が会社の認知度や新規顧客獲得のためにホームページを作成し、最初のうちはしっかりとSEOを意識した更新をしていたので、狙い通り検索エンジンにも上位表示されていました。
しかし、上位に表示されて安心したからか、だんだんと更新頻度が減り放置するように。
放置している間に同じ地域の他の企業が最新のSEO対策を行い、ライバル企業が検索結果で上位に表示されるようになったのです。
A社は今まで1〜3位以内に表示されていたのに、いつの間にか10位以下の2ページ目にまで下がってしまいました。
当然お客様はライバル企業のホームページにアクセスすることが増え、A社の持っていた製造業者のブランド認知度は低下してしまいました。



検索結果の順位は相対的な評価なので、自分のホームページよりもちゃんとSEO対策をしている会社やお店があれば抜かされちゃうんだよね。
3. ユーザーエクスペリエンス(UX)の悪化





ユーザーエクスペリエンスというのは、簡単にいうと「ホームページが見やすいか、使いやすいか」ということ。
文字が小さ過ぎたり、どこに何が書いてあるのかわかりにくいのはユーザーからすると良いホームページとは言えませんよね。
最近はスマホで検索する人が圧倒的に多くなっているので、特にホームページの見やすさや知りたい内容の見つけやすさというのは重要なポイントです。
ホームページを運用する際はお客様の目線に立って、実際に自分のページをスマホで隅々まで見てください。
すると、文字の大きさやカテゴリーの分け方、商品の紹介の仕方など修正すべき点が見えてくるはずです。
しかし、ホームページを更新しないで放置してしまうとお客様目線を忘れた使いにくいページになってしまいます。
これはビジネスをする上で大きな損失です。
お客様満足度や再訪問率、売り上げにまで影響してきます。



ホームページが見やすいかどうかは、とても大事なこと。
私は見にくかったり使いずらいページはすぐに閉じてしまうし、よほどじゃない限り再びそのページを見にいくことは無いかな。
具体的な事例を交えながらわかりやすく説明していきます。
ユーザーの離脱
ホームページが見にくい、使いにくいとお客様はすぐに他のサイトに移ってしまいます。
例えば
- ナビゲーションが分かりにくい
- 知りたい情報が見つけにくい
- 文字が小さすぎる
- どこがリンクなのかわかりにくい
など、細かいところでユーザーはストレスを感じて滞在時間が短くなったり、離脱してしまいます。
この事例はホームページを放置したというより、お客様目線での管理更新を怠ったケースです。
このEコマースサイトはお客様目線を考えずに、とりあえずホームページに商品を追加していました。
商品数が増えてくるにつれて、ページ全体が複雑でカテゴリーページが分かりにくくなっていき、お客様は探している商品を見つけにくく、見たい商品にたどり着くまでに多くのクリックが必要になってしまい、ストレスを感じてホームページを閉じてしまうケースが増えてしまいました。



Amazonのホームページはカテゴリー分けも細かくされていて、あの膨大な商品の中でも自分の欲しい商品を見つけやすいですよね。
お客様目線に立った素晴らしいサイトの一つだと思います。
スマホ対応していない


このスマホ時代にホームページがスマホ対応していないというのは、かなりマズイです。
検索をするときにスマホとパソコンのどちらを使用するかの割合は圧倒的にスマホの方が多く、検索するキーワードにもよりますが、おそらく9割近くはスマホを使用しています。
そんな現代において、スマホ対応をしていないというだけでホームページを見ないという人も少なくないはずです。
この老舗レストランはスマホが世の中に登場するよりも前から店主が自分でホームページを作成し、更新をしていました。
しかし、まだスマホに対応したホームページというものが存在する前だったので、当然モスマホ対応はされていませんでした。
検索結果の上位には表示されているものの予約数などがだんだんと減ってきて、次第に検索結果も下がり始めてしまいました。
スマホに対応していないホームページはスマホで見た時、非常に見にくいんです。
パソコンよりもずっと画面の小さいスマホでアクセスした場合、デザインが崩れていることも多く、また、とても文字が小さくて拡大しないと読みにくいのと、小さなボタンがすごく押しにくいので、新規のお客様のほとんどは予約ページにたどり着く前にサイトを閉じていました。



これだけスマホが普及している現在では、スマホ対応していることは絶対条件とも言えますね。
私も調べ物をしていてスマホ対応していないホームページを見かけますが、そのお店に行こうとはあまり思えません。
4. セキュリティリスクの増加





たまにニュースで個人情報の漏洩とか、ハッキングの被害にあった会社などを見かけるけど、セキュリティ対策をしっかりしておかないと本当に大変な事件になってしまうこともあるから気をつけましょうね。
ホームページを作成しても放置しているとセキュリティリスクが増加します。
セキュリティ対策が十分に行われていないと、ハッキングやマルウェア感染、データ漏洩などの重大な問題が発生する可能性が高くなり大きな事件に発展してしまうことも・・。
具体的な事例を交えながらセキュリティリスクの増加についてわかりやすく説明していきますね。
ハッキングによる情報漏洩
パソコンを使っていると「アップデートのお知らせ」など、更新してくださいというお知らせを見たことがあるはずです。
たまにしかパソコンを開かない人にとってはこのアップデートの時間が煩わしい、面倒臭いという理由で放っておいてしまう人が少なくありません。
しかし、この定期的なセキュリティなどのアップデートはとても大事で、アップデートを行わないとホームページの脆弱性(弱点、欠陥、抜け穴みたいなもの)が放置されたままになり、ハッカーに攻撃されやすくなります。
地方の中規模程度の小売店がホームページを放置し、セキュリティアップデートを数年間行っていませんでした。
日常的に会員証などを発行し、お客様の個人情報を扱っていたのですが、自分の店に限ってハッキングなんてされないだろうと甘く見ていたようです。
その結果、放置されたことによってできてしまった大きな脆弱性(弱点、欠陥)を利用したハッキング攻撃を受け、お客様の個人情報(名前、住所、クレジットカード情報など)が大量に漏洩してしまいました。
この事件はニュースでも大きく取り上げられ、小売店の信頼性が大きく損なわれることになり、とても苦しい状況に立たされてしまいました。



確かにちょっとパソコンを使いたいときにアップデートをするのは面倒臭いですよね。
再起動が必要なこともあるし。
でも、アップデートは弱点を補強してくれるんだから、面倒でも必ずしてください!!
マルウェア感染



マルウェア(Malware)というのは、悪意のあるソフトウェアの総称で、大事なパスワードを盗んだり、ファイルを破壊したりと、かなり厄介なんだよね。
しかも、気がつかなかったり修復するのに時間がかかることが多いから、本当に気をつけないと大変なことになってしまうんだよ。
あなたのホームページがマルウェアに感染すると、訪問してきたお客様のコンピュータがウイルス感染する可能性がでてきて、お客様にも被害が及び、あなたの会社やホームページの信頼性が著しく低下してしまいます。
地方にある建設関連の会社の事例で、親方1人で全てを管理していて、運営するホームページが長い間放置されていてセキュリティ対策がとられていませんでした。
ホームページの脆弱性(弱点、欠陥)を狙われてしまいマルウェアに感染、お客様や関連会社のコンピュータにウイルスが広がる事態となりました。
お客様の中には激怒する方もいて、クレームが大量に発生し、会社の評判が悪化して信頼を失いました。
さらに法的問題に発展する可能性も出てきました。



マルウェアに感染してしまうと、自分の会社だけの問題じゃなくなってしまうので大きな問題に発展しやすいんです。
しかも、感染した本人は気がついていないことが多いので怖いですね。
ホームページの乗っ取り



ホームページのログイン情報やパスワードなどが抜き取られてしまうと、丸ごと乗っ取られてしまう可能性も出てきます。
勝手にパスワードなどを変更されると、もう対処できない事態に発展することもあるから、本当にセキュリティ対策はしっかりしようね。
セキュリティが弱いホームページはハッカーによって乗っ取られ、不正なコンテンツが掲載されたり、スパムメールの発信元として利用されたりと好き勝手やられてしまうことがあるんです。
またログイン情報やパスワードを他の大事な銀行や買い物情報などと同じにしていると、芋づる式に乗っ取られる可能性も出てくるから注意してくださいね。
5. お客様との接点の減少





頻繁にイベント情報や新作アイテムやメニュー情報などを更新して、お知らせしてくれているお店のホームページは定期的に見にいきますよね。
新しい情報を更新して、お客様と接する機会をどんどん増やすことが大事なんです。
ホームページを作成しても放置していると、せっかくホームページに訪問してくれたお客様との大事な接点が減ってしまいます。
お客様を相手にするビジネスにとって大きな問題であり、お客様満足度やリピーター、新規顧客の獲得にプラスになることは全くないと言えますね。
ある地方に昔からのファンが比較的多くいる和菓子屋さんがありました。
若い世代にアドバイスを受けホームページを作成したのですが定期的に更新をすることまで手が回らず放置し、お客様の知りたい新しい季節限定の和菓子やキャンペーン情報を掲載せずにいました。
しかし、街にも新しい家族が移住してきて、お客様の層が少しずつ変わってきたことで昔からのファンも少なくなり、常連さんだったリピーターがだんだんと減ってきているのに、新規のお客様が興味を持つような最新情報をホームページやSNSで発信できていません。
お客様との接点が少なくなり、売上の減少に繋がってしまいました。
6. ホームページは24時間365日働く優秀な営業マン





ホームページというのはうまく運用すると、とても便利で効率の良いツールと言えます。
何の文句も言わずに、24時間働き続けてくれる優秀な営業マンなんですよ。
目的を持って正しく運用することがすごく大事なポイントです!!
ホームページは実店舗が閉まっている時間でも情報を提供し、お客様との接点を持ち続けてくれる優秀な営業マンなんですよ。
スマホがあれば、いつでもどこでもホームページにアクセス可能なため、新規顧客を引き付けたり、リピーターを増やしたりする絶好のツールです。
目的を持って正しく運用することで、あなたが別の仕事をしていたり、家族で過ごしたり、眠っている間にもお客様に資料をお渡ししたり、メールアドレスを集めたり、LINEの登録者数を増やしたりと活用方法はいくらでもあります。
ホームページを放置する危険性についてのまとめ
せっかく高いお金を出して作ったホームページでも、放置していてはほとんど意味がありません。
むしろデメリットの方が多いようにすら感じます。
しかし、うまく運用することで検索エンジンでの評価も高くなり検索結果で上位に表示されることになりますし、会社の認知度が高くなり、新規のお客様を獲得しやすくなるでしょう。